下味冷凍を週末にまとめてしまう段取り

下味をつけた肉を保存袋に小分けして冷凍する準備をしているところ

平日の夕食で時間がかかっているのは、調理そのものではなかった。肉を出す、切る、調味料を計る、揉み込む、味がなじむのを待つ。火を入れる前の工程が全体の七割を占めている。

この七割を週末に移した。いわゆる下味冷凍で、袋に肉と調味料を入れて冷凍しておき、平日は解凍して焼くだけにする。始めて三か月ほど経つので、その段取りを書いておく。

日曜の四十分でやっていること

買い物から帰った直後、荷物を片付ける前に始めるのがコツだった。冷蔵庫に一度しまうと、出し直すのが面倒になる。

  • まな板と袋を先に全部並べる(途中で取りに行かない)
  • 肉を一食分ずつ袋に分ける
  • 調味料を袋に直接入れる(別容器で混ぜない)
  • 空気を抜いて平らにし、袋の上に日付と料理名を書く
  • 金属のトレーに載せて冷凍室へ

四人分五食ぶんで四十分ほど。慣れるまでは一時間かかっていた。

金属のトレーに載せるのは、早く凍らせるためだ。ゆっくり凍ると肉の組織が壊れて、解凍したときに水分が出る。トレーを一枚敷くだけで凍結までの時間が半分近くになるので、この工程は省いていない。凍ったあとはトレーを外して立てて収納している。

やらないと決めたこと

最初は野菜も一緒に入れていた。これは失敗だった。解凍したときに水が出て、味が薄まる。特に葉物と、水分の多い野菜は相性が悪い。今は肉と調味料だけを冷凍して、野菜は当日に足している。

もう一つやめたのが、凝ったメニューを作ることだった。手順の多い料理を下味冷凍にすると、結局は当日の作業が残る。うちで続いているのは、焼くだけ、煮るだけで完成するものに限られている。

解凍のタイミングが最大の難所

いちばん失敗したのはここだった。朝に冷蔵室へ移すのを忘れると、夜に固まったままの袋を前にして立ち尽くすことになる。

今は前日の夜、翌日ぶんを冷蔵室に移すという順番に変えた。夕食の片付けの最後に一つ移す。ここも動作の順番に組み込んでしまえば忘れない。忘れた日は、袋ごと水につけて解凍するという逃げ道も用意してある。

保存期間も決めている。三週間を過ぎたものは味が落ちるので、袋に書いた日付を目安に使い切る。冷蔵庫の中身をラベリングした話と同じ発想で、書いてあれば迷わない。

実際にどれだけ短くなったか

平日の調理時間は、体感で四十分から十五分になった。数字にすると劇的だが、実際に効いているのは時間そのものより「献立を考えなくていい」ことのほうだ。冷凍室を開ければ、その日に何を作るかが袋に書いてある。

作り置きそのものは自分に向いていないと思っていた。作り置きをやめるという選択を書いたときの気持ちは今も変わっていなくて、完成した料理を冷蔵で数日持たせるのは、味の劣化と衛生管理の両方が気になる。下味の段階で止めておくやり方なら、その心配がない。

宅配のミールキットと比べてどうかという話もある。ミールキットを使ってみた感想にも書いたが、あちらは考える手間ごと外注できるぶん楽で、下味冷凍は費用が抑えられる。うちは平日の半分ずつで使い分けている。

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