買い物メモを紙から共有アプリに移したときに気づいた落とし穴

スマホの買い物メモを見ながら食料品を選ぶ様子

買い忘れが多いのは記憶力の問題だと思っていたが、実際には「メモを書いた人と買いに行く人が違う」ことが原因だった。冷蔵庫に貼った紙に家族が書き足しても、買い物に出る側がその紙を写真に撮り忘れれば、書いた意味がない。実際、牛乳を三週続けて買い忘れた時点で、紙をやめて家族で共有できるメモアプリに移した。

結果として買い忘れは減ったのだが、移してから数週間で、紙のときには起きなかった別の問題がいくつか出てきた。導入を考えている人には、そちらのほうが参考になると思う。

落とし穴その一:消す人が決まっていないと残り続ける

紙のメモは、買ったその場で線を引くか、帰ってから捨てるかで自然に片付いていた。アプリだと項目が残り続けるので、誰かが消さない限り前回の買い物リストがそのまま次回に持ち越される。最初の二週間は、すでに買った牛乳や卵がリストに残ったままになり、結局「これはもう買った気がする」と考える時間が発生していた。

今は「レジを離れる前にその場で消す」を運用ルールにした。帰宅してからまとめて消そうとすると、まず忘れる。買い物袋を持った状態でも片手で操作できる程度の作業なので、駐車場に戻るまでの数十秒で終わる。

落とし穴その二:書き方が人によってばらつく

紙のときは字の並びで誰が書いたかわかり、迷えばその場で聞けた。アプリだと通知を見て後から書き足すことが増えるので、「洗剤」とだけ書かれていて、食器用なのか洗濯用なのか判断できないことが何度かあった。似た名前の商品が並ぶ棚の前で立ち止まって連絡する羽目になり、これは紙のとき以上に時間を使った。

対策として、書くときは「用途」か「容量」のどちらかを必ず足す、というルールを一つだけ決めた。「洗剤(食器用)」「牛乳1L」のように、単語プラス一語で十分だ。ルールを二つ以上にすると守られなくなるので、一つに絞ったのが良かったと思っている。

落とし穴その三:思いつきで足せるぶん、量が増える

これが一番意外だった。紙のときは冷蔵庫の前に立ったときしか書けなかったが、アプリだとどこにいても思いついた瞬間に足せる。便利ではあるのだが、その場の気分で足された「あったら使うかもしれないもの」が積み上がり、買い物の総額が月に二千円ほど増えていた時期があった。

今はリストを「今週買うもの」と「切れたら買うもの」の二つに分けている。思いついたものはまず後者に入れ、実際に在庫が切れたときだけ前者へ移す。ひと手間増えるが、この一段階を挟むだけで買いすぎはほぼ収まった。

三か月ほど運用してみて、紙に戻したいとは思っていない。買い忘れは目に見えて減ったし、外出先で「ついでに買っておこうか」と連絡し合う手間もなくなった。ただ、道具を変えれば自動的に解決するわけではなく、消すタイミングと書き方のルールを先に決めておくかどうかで、体感はかなり変わると思う。

在庫の把握そのものを見直したい場合は冷蔵庫の中身をラベリングしたら食材ロスが減った変化、買い物の回数自体を減らしたい場合は冷凍のお惣菜を常備するようにしてから、平日の献立を考える回数が減ったも合わせて読んでみてほしい。

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