電気圧力鍋はいらない?使わなくなる5つの理由と1年使って続いた使い方

電気圧力鍋で自炊するイメージ

電気圧力鍋は、買った人の何割かが半年で棚の奥にしまい込む家電だと思っています。実際に自分も、導入して3か月目あたりで一度まったく使わない時期がありました。そこから使い方を変えて、いまは週に2回ほど動かしています。この記事は「便利ですよ」という話ではなく、どういう人が使わなくなるのか、自分は何を変えて戻ってこられたのかの記録です。

使っているのは次のモデルです。

キッチンのコンロに置かれた調理鍋

電気圧力鍋が「いらない」と言われる3つの理由

1. 置き場所を取り、しまうと使わなくなる

本体は炊飯器より一回り大きく、フタを開けるぶんの上の空間も必要です。うちは最初、使うたびに戸棚から出す運用にしていました。これが3か月目に使わなくなった直接の原因です。重さのある家電を毎回出し入れするのは、思っている以上に面倒でした。

2. 加圧時間の前後に待ち時間がある

「加圧10分」と書いてあっても、それは圧力がかかってからの10分です。実際は圧力がかかるまでの予熱と、終わったあとの減圧が前後に付きます。体感では、レシピの表示時間に15〜20分を足すくらいが実際の所要時間でした。帰宅してから作り始める前提だと、この差でがっかりします。

3. 洗う部品が鍋より1つ多い

内鍋のほかに、フタの内側のパッキンと、蒸気の逃げる部分を洗う必要があります。1つずつは大した手間ではないものの、普通の鍋なら1つで済むところが3つになるのは事実です。ここを面倒に感じるかどうかが、続くかどうかの分かれ目になります。

電気圧力鍋を使わなくなる人の5つの共通点

出しっぱなしにできる場所を確保していない

これが最大の要因だと考えています。自分が使わなくなった時期と、戸棚にしまっていた時期は完全に一致しています。常設の場所を作ってからは、使用頻度が明らかに戻りました。

作る料理が炒め物・焼き物に寄っている

電気圧力鍋が得意なのは、煮る・蒸す・やわらかくする方向の調理です。普段のおかずが野菜炒めや焼き魚中心なら、そもそも出番がありません。ここは使い方の工夫でどうにかなる話ではないので、買う前に自分の献立を思い出すのが早いです。

一度に少量しか作らない

1〜2人分を1食ぶんだけ作るなら、片手鍋のほうが速くて洗い物も少ないです。この家電が効くのは、一度にまとめて作って数日に分けて食べる使い方のときでした。

予約調理を一度も使っていない

帰宅後に材料を入れて待つ使い方だけだと、待ち時間の長さが不満になります。朝のうちに仕込んで、帰宅時間に合わせて仕上げる使い方に変えてから評価が変わりました。予約調理を使わない前提なら、この家電を選ぶ意味は半分になります。

作るものを決めずにキッチンに立つ

冷蔵庫を開けてから何を作るか考えるタイプだと、予熱と減圧の待ち時間が邪魔になり、結局フライパンを取ります。作るものを前日に決めておく習慣とセットで、初めて回り始める道具でした。

下ごしらえした食材を並べたキッチンの作業台

それでも1年使い続けている場面

棚に戻さなくなってから、出番が固定してきました。いま実際に使っているのは次の場面だけです。逆に言えば、これ以外では使っていません。

  • 週末にまとめて煮込む日:カレーや煮物を一度に3〜4食ぶん作る
  • 朝に仕込んで帰宅時に食べる日:予約調理で、帰った時点で出来上がっている
  • かたい肉をやわらかくしたいとき:安い部位でも食べやすくなる
  • コンロを空けたいとき:横で別のおかずを作れるので、結果的に早く終わる

「時短家電」と呼ばれますが、実感としては短くなっているのは調理時間ではなく、キッチンに立っている時間のほうです。火加減を見るために台所に張り付く必要がなくなったぶん、その間に洗濯や片付けを進められます。

使わなくなった3か月目に変えた4つのこと

棚から出す運用をやめてからの変更点を、そのまま書き出します。特別なことはしていません。

  • 常設の置き場所を作った:炊飯器の隣を空けて、出しっぱなしにした
  • 使う曜日を決めた:週末の夕方と、週の半ばの朝の2回だけと決めてしまった
  • 作るものを3品に絞った:カレー、肉じゃが、手羽の煮込み。レシピを探す時間をなくした
  • 予約調理を前提にした:帰ってから作る道具ではなく、朝セットする道具として扱い直した

4つのうち効いたのは、間違いなく1つ目と4つ目です。逆に言えば、この2つができない環境なら、性能に関係なく使わなくなると思います。

電気圧力鍋が向く人・向かない人

向く人

  • キッチンに常設の置き場所を確保できる
  • まとめて作って数日に分けて食べる
  • 朝のうちに仕込む時間が5分ある
  • 煮込み料理を作る回数が月に3回以上ある

向かない人

  • 使うたびに戸棚から出す前提でいる
  • おかずが炒め物・焼き物に偏っている
  • 1食ぶんずつしか作らない
  • 帰宅後に献立を決めるスタイルを変える気がない

「時短家電」と呼ばれますが、実感としては短くなっているのは調理時間ではなく、キッチンに立っている時間のほうです。火加減を見るために台所に張り付く必要がなくなったぶん、その間に洗濯や片付けを進められます。

買う前に決めておく3つのこと

置き場所を先に決める

本体の幅と奥行きに加えて、フタを開けたときの高さぶんの余裕が要ります。吊り戸棚の下に置くつもりなら、開けられるかどうかを先に確かめてください。ここを詰めずに買うと、しまい込む未来が待っています。

容量は「一度に何食ぶん作るか」で選ぶ

人数ではなく、一度に作る食数で考えたほうが失敗しません。うちは一人分の想定で小さいものを検討していましたが、まとめ作りが前提だと分かってから大きめにしました。結果として平日の自炊回数そのものが減っています。

洗う部品が食洗機に入るか確認する

内鍋が食洗機に対応しているかどうかで、片付けの心理的な負担がかなり変わります。パッキンも取り外して洗える構造かを見ておくと、においが残ったときに対処できます。

出来上がった煮込み料理と食器の並ぶ食卓

電気圧力鍋についてよくある質問

本当に時短になりますか

調理の総時間は、予熱と減圧を含めると普通の鍋と大きくは変わらない日もあります。短くなるのは、こちらが台所に立っている時間のほうです。そこを期待して買うなら合いますし、出来上がりまでの時間を短くしたいなら期待外れになります。

加圧中の音は気になりませんか

最初の数回は蒸気が抜ける音に驚きましたが、いまは調理が進んでいる合図として聞いています。別の部屋にいても進み具合が分かるので、むしろ助かっている面があります。ワンルームで夜遅くに使うなら、音がすることは知っておいたほうがいいと思います。

自動調理鍋とどちらを買うべきですか

かき混ぜまで任せたいなら自動調理鍋、かたいものをやわらかくする方向なら電気圧力鍋、というのがいまの整理です。両方を並べる必要はないので、作りたい料理がどちらに寄っているかで決めるのが早いと思います。

この記事で紹介した商品

結局のところ、使わなくなるかどうかは性能ではなく、置き場所と献立の決め方で決まりました。かき混ぜまで任せる方向が気になるなら自動調理鍋は「ほったらかし自炊」の救世主なのかを、まとめ作りの段取りを詰めたいなら下味冷凍を週末にまとめてしまう段取りも読んでみてください。

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