平日の夕方に「今日は何も作れない」と分かる瞬間が、月に何度かある。残業で帰りが遅くなった日、単純に気力が尽きた日、買い物に行きそびれた日。以前はそのたびに、コンビニに寄るか出前を頼むかの二択で、どちらを選んでも「またこれか」という気分になっていた。
冷凍のお惣菜を常備するようになったのは、その二択を三択にしたかったからだ。
冷蔵の宅配食と使い分けている
宅配の惣菜サービスは以前から使っていて、これまで頼んでいたのは冷蔵で届くタイプだった。届いた日から数日で食べきる必要があるぶん、味は作りたてに近い。ただ、その「数日で食べきる」という前提が、予定が崩れた週にはかえって負担になっていた。せっかく届いたのに食べられず、期限を見ながら焦って消化する週が何度かあった。
冷凍タイプは逆で、届いてから冷凍庫に入れておけば数か月単位で置いておける。つまり「食べる日を決めなくていい」。これが自分にとっては大きかった。冷蔵の宅配食は計画的に使う週に、冷凍は非常用に、という住み分けで落ち着いている。
実際に使ってみて感じたこと
用意する手間は、電子レンジで温めるだけ。主菜と副菜が一つのトレーにまとまっているので、皿に移さずそのまま食べれば洗い物もほぼ出ない。作らない日にありがちな「結局、後片付けだけは残る」という状態にならないのは助かった。
気をつけたほうがいいのは冷凍庫の容量だ。十食セットで頼むと、うちの冷凍庫では下段がほぼ埋まった。作り置きの氷や冷凍野菜を詰め込んでいる家庭だと、届く前に一度整理しておかないと入りきらない可能性がある。自分は初回、アイスの箱を出す羽目になった。
味の方向性は、濃い味付けでご飯をかき込むタイプではなく、全体的に穏やかだ。塩分やカロリーに配慮して管理栄養士が献立を設計しているとのことで、その意味では想像通りの落ち着いた味だった。がっつり食べたい日には物足りなく感じることもあるので、そこは好みが分かれると思う。
解凍にかかる時間も、事前に把握しておくとつまずかない。うちの電子レンジだと一食あたり五分前後で、その間に汁物を用意したり、前日の残りを出したりする余裕がある。逆に「帰宅して三分で食べたい」ような日には、待ち時間が意外と長く感じられた。冷凍庫から出してすぐ食べられるわけではない、という点だけは期待値を調整しておいたほうがいい。
自分が頼んでいるのはワタミの宅食ダイレクトの冷凍惣菜セットで、お届けの頻度を選べるほか、都合が悪い週は休みにもできる。まとめて頼んで冷凍庫に置いておく使い方とは相性がよかった。
この記事で紹介したサービス
- ワタミの宅食ダイレクト(冷凍惣菜の宅配。まとめ買いして冷凍庫にストックしておく使い方向け)
調理の手間そのものをなくす方向では、以前書いた作り置きをやめるという選択や、宅配ミールキットを使った感想もあわせて読んでもらえると、どのタイプが自分に合うか判断しやすいと思う。
冷凍庫に何食か入っているというだけで、平日の夕方に感じる焦りはずいぶん減った。献立を考える回数が減ったこと自体が、いちばんの効果だったかもしれない。
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