使っていない家電のコンセントを抜いて回るのを、去年からやめた。節電のためによいと聞いて何年も続けていた習慣だったのだけれど、実際に測ってみたら自分の家では労力に見合っていなかった、というのが理由になる。同じことをしている人に向けて、やめた側の言い分を書いておきたい。コンセントに挟むタイプの電力計を買ってきて、一つずつ測ってみたのが出発点だ。
もともとは、電源が入っていなくても電気を食っているという話を真に受けて、寝る前にテレビや電子レンジのプラグを抜いていた。旅行に出るときは家じゅうのプラグを抜いて回っていたし、それが正しいことだと思っていた。
測ってみたら差がほとんどなかった
電力計を挟んで一週間ほど放置してみると、待機時の消費はどれも想像よりずっと小さかった。もちろんゼロではないし、家全体で足せばそれなりの数字にはなる。ただ、抜き差しの手間と、抜いたあとに時計や設定が飛んでしまう機器の再設定を考えると、自分にとっては割に合わなかった。
とくに面倒だったのが、プラグを抜くたびに時刻設定がリセットされる機器と、電源を入れ直すと起動に時間がかかる機器だ。前者は毎回合わせ直すことになるし、後者は使いたいときにすぐ使えない。節約できた金額より、この待ち時間のほうが自分には重かった。
それでも抜き続けているもの
全部やめたわけではない。今も抜いているのは、長期間使わないと分かっているものだけに絞った。
- 季節家電。しまうタイミングで抜くので、そもそも手間が発生しない
- 数日家を空けるときの、水まわりと熱を持つ機器。これは節電というより安全のため
- 使っていないのに挿しっぱなしの充電器。ケーブルが散らかる原因にもなるので、まとめて外した
逆に、毎日使う家電は挿しっぱなしと決めてしまった。判断する場面を減らしたかったというのが正直なところで、「これは抜くべきか」と毎晩考えること自体が地味な負担になっていた。基準を一本に決めてからは、寝る前の見回り自体がなくなった。
電気の使い方を減らす方向なら、抜き差しより運転する時間帯を動かすほうが効いた。扇風機とサーキュレーターをスマートプラグに任せた話で書いたように、電源の入切を機械側に任せてしまえば、そもそも手を動かさずに済む。配線そのものを整理したときの話はコードリールでまとめた記事のほうに書いた。
誤解のないように書いておくと、待機電力を気にするのが無駄だと言いたいわけではない。家電の構成も台数も家庭によって違うので、自分の家で測ってみないと分からないというだけの話だ。測った結果として、自分の家では見回りをやめたほうが得だった。判断の材料が数字になったので、やめることに罪悪感がなくなったのが一番大きい。
ついでに分かったのは、測ってみないと思い込みは修正されないということだった。自分は待機電力を実際の数倍くらいに見積もっていたし、逆に常時通電している機器のいくつかは想像より食っていた。数字を見ずに全部を一律で扱っていたのが、そもそもの間違いだったのだと思う。
この記事で紹介した商品
本記事にはアフィリエイト広告を含みます。


コメント