味付けのたびにレシピを開くのが面倒で、そのくせ目分量にすると失敗する。この行ったり来たりを何年も続けていました。解決したのは、冷蔵庫の扉に貼った一枚の紙です。
覚えられないのは分量ではなく比率だった
レシピを見ながら作っていた頃、毎回確認していたのは「大さじ何杯か」でした。ところが同じ料理でも作る量が違えば杯数は変わるので、いつまで経っても覚えられません。
覚えるべきだったのは杯数ではなく、調味料同士の比率のほうでした。しょうゆとみりんと酒が同じ量、砂糖はその半分、といった形にしておくと、作る量が変わっても対応できます。
紙に書いたのは6行だけ
早見表といっても大げさなものではなく、よく作る味付けを6行書いただけです。
- 煮物の基本:しょうゆ・みりん・酒が1、砂糖が0.5
- 照り焼き:しょうゆ・みりん・砂糖が1ずつ
- 甘酢:酢・砂糖・しょうゆが2対2対1
- 浅漬け:塩は野菜の重さの2%
- 汁物:水に対して味噌は水の6%前後
- 下味の塩こしょう:肉の重さの1%を目安に
これだけで、普段作るものの八割はカバーできました。計量スプーンを出す回数も減っています。比率さえ合っていれば、多少ずれても食べられないものにはなりません。
貼る場所で使用頻度が変わった
最初はキッチンの引き出しに入れていたのですが、それだと結局スマートフォンで調べるほうが早くて使いませんでした。冷蔵庫の扉、しかも調理中に自然と目が向く高さに移してから、ようやく機能し始めています。
手が届く範囲に物を置く効果は調味料の置き場所を決めた話でも書いたとおりで、情報も同じでした。取りに行く必要がある時点で使われません。
献立を考える手間そのものを減らす方向は下味冷凍の段取りのほうでやっています。味付けを覚えるのと、考えなくて済むようにするのは別の対策です。
比率で覚えると応用が利く
比率で持っておくと、材料が足りないときの調整もできるようになりました。みりんを切らしていれば砂糖と酒で代えるとか、しょうゆを減らして塩で補うとか、そういう置き換えが感覚でできます。杯数で覚えていた頃はこれができませんでした。
逆に、比率だけでは決まらないのが加熱時間と水分量です。ここは食材によって大きく変わるので、早見表には載せていません。味付けと火加減は別の話として分けたほうが、覚えることが減ります。
3か月使って直した箇所
貼ってから3か月ほどで、一度書き直しました。甘さの好みが表よりやや控えめだったので、砂糖の比率を少し下げています。市販のレシピは万人向けに作られているぶん、自分の家の基準とはずれるようです。
書き直せるのが紙の良いところで、線を引いて直した箇所がそのまま履歴になります。次に迷ったときに「前はこうしていた」が見えるので、調整の方向を間違えにくくなりました。
凝った早見表を作ろうとすると完成しないので、6行のまま運用するつもりです。増やすなら、実際に月2回以上作るものだけにします。


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