玄関にスティック掃除機のスタンドを置いたら、こまめ掃除のハードルが下がった

玄関に立てて収納したスティック掃除機

スティック掃除機を買った当初、置き場所は洗面所の脱衣かごの横だった。壁掛け用の金具は付属していたが、賃貸なので壁に穴を開けるのがためらわれ、そのまま床に立てかけていた。倒れるので、実際には壁と洗濯機のすき間に押し込むような置き方になっていた。

置き場所を変える前と後

前の状態では、掃除機を使うまでに三つの動作が挟まっていた。洗面所まで取りに行き、すき間から引き抜き、リビングまで運ぶ。文字にすると大したことはないが、この三手間があるせいで「あとでまとめてやろう」に流れる日が多かった。実際、平日に掃除機をかけた日は週に一、二回程度だったと思う。

自立式のスタンドを買って玄関脇の廊下に置いてからは、この三手間がまるごと消えた。リビングからも玄関からも視界に入る位置なので、床のホコリが目についた時点で三歩で手が届く。使い終わったら差し戻すだけで、片付けという意識すら発生しない。

結果として、平日にかける回数が週四、五回に増えた。一回あたりの時間はむしろ短くなっていて、以前のように部屋全体を通しでやるのではなく、気になった場所だけ一、二分で済ませることが増えたためだ。まとめて二十分やる日が週一回あるより、こまめに三分の日が五回あるほうが、床の状態は明らかに保たれている。

スタンド選びで見ておくとよかった点

買う前に気にしていなかったが、実際に使って差が出たのは土台の奥行きだった。奥行きが浅い製品は省スペースだが、その分だけ前に倒れやすい。自分の家では廊下を通るときに肩が当たることがあるので、多少場所を取っても安定するタイプにしてよかったと思っている。

もうひとつは付属ノズルを一緒に掛けられるかどうか。すき間ノズルやブラシが本体と別の場所に散らばっていると、結局それを探す時間が発生する。掃除機とノズルが同じスタンドに収まってから、付け替える回数自体が増えた。

充電しながら立てておけるかどうかも確認しておきたい。自分の使っている機種はスタンド側にコードを通す溝があり、差したまま充電できる。ここが分かれていると、充電のたびにコンセント前まで運ぶことになり、せっかく減らした手間が戻ってくる。自立式のクリーナースタンドは対応機種が製品ごとに違うので、手持ちの型番が合うかだけは先に見ておくのがよさそうだ。

設置してから半年ほど経つが、想定外だったのは玄関に置いたことで用途が広がったことだった。靴箱まわりの砂や、玄関マットの下にたまる細かいゴミは、以前ならほとんど手をつけていなかった場所だ。目の前に掃除機があると、宅配を受け取ったついでに三十秒だけかける、といった使い方が自然に増えた。

道具そのものを買い替えなくても、置き場所を変えるだけで使う回数が変わるというのは、他でも当てはまる。食器の置き場を見直したときも、買ったのはラック一つだけで、片付けにかかる時間のほうが先に変わった。

数千円のスタンド一つで掃除の頻度が倍以上になったのだから、家電本体を買い替えるより先に検討してよい部類だったと思う。

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