ホットクックを使わなくなる6つの場面|続く家と向かない家の見分け方

1ヶ月使い倒してみた自動調理鍋ホットクック

「ほったらかし調理」という言葉に半信半疑のまま買って、最初の1ヶ月はかなり気に入って使っていました。それから2ヶ月ほど経った今、正直に書くと出番は当時より減っています。減った理由をたどっていくと、道具の性能というより自分の家の事情のほうに原因があったので、ここに整理しておきます。

先に結論だけ書いておきます。

  • 使わなくなりやすい家:調理家電を置く常設スペースがない/一人分を少量だけ作ることが多い/シンクが狭い/下ごしらえの時点で力尽きるタイプ
  • 続きやすい家:出しっぱなしにできる場所がある/二人分以上をまとめて作る/作り置きや翌日持ち越しに抵抗がない/帰宅時間が読めない日がある

私が使っているのはこの機種です。

「使わなくなった」と言われる3つの理由

買う前に同じ言葉を何度も見かけました。実際に使ってみると、どれも的外れではありませんでした。ただし当てはまる家と当てはまらない家がはっきり分かれます。

理由1:自動化されるのは「加熱」だけで、下ごしらえは残る

材料を切る、皮をむく、計量する。この部分は変わらず自分の仕事です。自炊が続かない原因が「火のそばに立っている時間」ではなく「まな板を出すこと」だった人にとっては、解決する問題がずれています。私の場合も、疲れている日に止まるのは決まって包丁を出す前でした。

理由2:置き場所を常設できないと、出す手間が上回る

本体は炊飯器より一回り大きく、重さもそれなりにあります。棚から出して使い、洗って戻す、という運用にした時点で、鍋で作るより工程が増えます。「使わなくなった」という話の多くは、この置き場所の問題だと感じました。

理由3:作れるものの幅が思ったより偏る

煮る・蒸す・スープは得意ですが、焼き目をつける料理や炒め物は苦手です。結果としてカレーと肉じゃがとスープの三択になりがちで、そこで飽きると一気に出番が減ります。

自動調理鍋に食材を入れて仕込むキッチン
鍋に材料を入れて調理を始めるところ

2ヶ月使って、実際に手が止まりかけた6つの場面

1. 内鍋がシンクで扱いにくい

いちばん響いたのがこれです。内鍋の直径が賃貸の狭いシンクに対して大きく、洗うときに水はねします。洗い物のストレスが増えると、次に使う気持ちが削られます。購入前にシンクの内寸と内鍋の直径を並べて比べておけばよかったと思っています。

2. 一人分だと量が合わない

1.6リットルのモデルは少量調理に向きません。家族が出払った日に一人分だけ作ろうとすると、底に薄く広がるだけで仕上がりも安定しませんでした。結局「二人分以上作る日にしか使わない」という運用に落ち着いています。

3. 予約調理を仕込む時間が結局取れない

朝仕込んで夕方に完成、という使い方が一番おいしいのですが、朝に野菜を切る余裕がある日はそれほど多くありません。仕込みが夜にずれ込むと、予約のうまみは半減します。

4. 調理時間そのものは短くならない

手が空くだけで、できあがるまでの時間は鍋と大差ないか、むしろ長いこともあります。「早く食べたい」日には向きません。時短というより、時間の使い方を前倒しにする道具だと考えたほうが実態に合っています。

5. かき混ぜ音が想像よりはっきり聞こえる

台所と寝室が近い間取りだと、夜間の稼働は少し気になります。我が家は扉を閉めれば問題ない距離でしたが、ワンルームなら稼働時間帯を選ぶ必要がありそうです。

6. メニュー数が多すぎて最初は決められない

内蔵メニューの多さが逆に負担になり、最初の1週間はほぼカレーしか作りませんでした。冷蔵庫の残り野菜から検索する使い方に切り替えて、ようやく選べるようになりました。

それでも処分していない理由

出番は減りましたが、手放す気にはなっていません。鍋のそばを離れられない時間がなくなったことの価値は、使う回数が減っても消えないからです。とくに帰宅時間がばらばらな日に、保温したまま置いておけるのは今も助かっています。週に2回でも「その日の夕食を考えなくていい日」が作れるなら、置き場所の一区画は払う価値があると判断しました。

調理台に置かれた調理鍋とシンクまわり

続いている人の条件を並べてみた

自分の2ヶ月と、周囲で使い続けている人の話を突き合わせると、条件はかなりはっきりしています。

  • 調理台か棚の上に、出しっぱなしにできる場所がある
  • 一度に二人分以上作る機会が週に2回以上ある
  • 翌日に持ち越して食べることに抵抗がない
  • 内鍋を食洗機に入れられる、またはシンクに余裕がある
  • 煮込み・スープ系を日常的に食べる献立になっている
  • 帰宅時間が読めない日があり、保温が役に立つ

逆に、次のどれかに当てはまるなら、買う前にもう一度考えたほうがいいと思います。

  • 毎回しまう前提でしか置き場所を確保できない
  • 作るのはほぼ一人分
  • 焼き物・炒め物が献立の中心
  • 下ごしらえの段階でいつも力尽きている

買う前に決めておきたい4つ

置き場所を先に空ける

本体の設置面積だけでなく、蓋を開けたときに必要な上方向の余白も確認しておきます。吊り戸棚の下に置くつもりだった場所が使えなかった、というのは我が家で実際に起きたことです。

内鍋の直径とシンクの内寸を比べる

洗いにくさは毎日効いてきます。数字はどちらもカタログと住まいの情報で確認できるので、買う前に照合しておく価値があります。

作る量から容量を選ぶ

大は小を兼ねません。少量調理が中心なら、容量の小さいモデルのほうが満足度は高くなりそうです。

1ヶ月分の献立を思い浮かべてみる

そのうち何食が煮込み・蒸し・スープに置き換わるかを数えてみると、出番の見当がつきます。私は数えずに買ったので、想定と実績がずれました。

買う前に確認しておくと後悔しにくい項目を、順番に並べておきます。

  • 設置場所の横幅・奥行きと、蓋を開けたときの高さの余白
  • 内鍋の直径と、自宅のシンクの内寸
  • 内鍋とパーツが食洗機に入れられるか
  • 一度に作る量と容量の釣り合い
  • 1ヶ月の献立のうち、煮込み・蒸し・スープが何食あるか
  • 稼働音が気になる距離に寝室がないか
  • 下ごしらえまで含めて、自分がどこで止まるか

よくある疑問

電気代は気になるほどかかる?

我が家では請求額に目立った変化は出ていません。ただし使用頻度によるので、毎日長時間回す前提なら事前に消費電力を確認しておくのが無難です。

手入れは面倒ではない?

内鍋を食洗機に入れられるモデルにしたので、洗い物は増えていません。パッキンだけは外して洗う必要があり、こちらは月に数回程度やっています。

まず試してから決められない?

本体価格が高い部類の家電なので、いきなり買い切るのがためらわれるのは分かります。自動調理鍋全般の向き不向きと、レンタルという入り口については別記事のほうで整理しています。

機種を問わず自動調理鍋がどこで効いてどこで効かないかは、自動調理鍋は「ほったらかし自炊」の救世主なのかで整理している。

この記事で紹介した商品

本記事にはアフィリエイト広告を含みます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました