時短家電を導入するたびに「電気代が跳ね上がるんじゃないか」と不安になっていたが、実際に使ってみて感じたバランス感覚をまとめておきたい。
そもそも何にいくらかかっているのかが分からなかったので、コンセントに挟むタイプの電力計を挟んで実測するところから始めた(別の通販サイトの取り扱いページもあります)。感覚で語るより、数字を見てしまうほうが早い。
思っていたほど電気代は上がらなかった
最新の家電は省エネ性能が高いものが多く、稼働時間も昔の家電より短くなっていることが多い。実際に電気代の明細を見比べてみても、劇的に増えたという実感はなかった。むしろ、外食やコンビニに頼る頻度が減ったことで、家計全体で見るとプラスになっている感覚がある。

「時間を買う」という発想に切り替えた
電気代を単体で見るのではなく、浮いた時間で何ができるかを含めて考えるようにしてから、時短家電への抵抗がなくなった。数百円の電気代で数十分の自由時間が手に入るなら、自分にとっては十分見合う投資だと思っている。
電力プランの見直しも合わせてやると効果的
家電を増やすタイミングで、電力会社やプランを見直したのも効果があった。使用量が増えても、単価が下がれば結果的にトータルの電気代を抑えられることもあるので、あわせて確認しておくのがおすすめだ。
電気代の増加という数字だけを見て時短家電を諦めるのはもったいない。時間という見えにくい価値も含めて、トータルで判断するのがちょうどいいバランスだと感じている。
待機電力も意外と見落としがちだった
家電本体が動いているときの電気代ばかり気にしていたが、実は待機電力も積み重なると無視できない金額になると気づいた。使わない時間帯はスマートプラグでまとめてオフにするようにしてから、電気代の見え方がさらに変わった。
季節による電気代の変動も把握するようにした
夏場と冬場では家電の稼働時間が変わるため、月々の電気代を単純に比べず、季節ごとの平均で判断するようにしている。一時的に高く見えても年間で見れば妥当な範囲だと分かり、余計な不安を感じずに時短家電と付き合えるようになった。
電気代の可視化アプリも導入してみた
スマートメーターと連携したアプリで毎日の電気の使用量を見えるようにしてから、どの家電がどれくらい電気を使っているのかが具体的に分かるようになった。感覚ではなく数字でつかめるようになったことで、時短家電への不安がさらに減った。
電気代の話は家族との会話のきっかけにもなった
アプリのデータを家族と一緒に見るようになってから、「この時間帯は電気を使いすぎている」といった気づきを自然に共有できるようになった。数字があると感覚での言い合いにならず、落ち着いて節約の工夫を話し合えるようになったのもよかった。
電気代への漠然とした不安を数字で解消できたことで、時短家電を入れることへの心理的なハードルもかなり下がった。
数字と時間、両方の視点を持つことで、時短家電への出費に迷わなくなったのがいちばんの変化だった。これからも新しい家電を検討するときは、このバランス感覚を判断基準にしていくつもりだ。
待機電力より、単純な消し忘れのほうが効いていることもある。照明を自動化した話はスマート照明を導入して消し忘れのストレスがなくなったのほうで触れた。
コンセントを抜くのをやめた
節電のつもりでやっていたことのうち、割に合わなかったものもある。
測ってみたら差がほとんどなかった
電力計を挟んで一週間ほど放置してみると、待機時の消費はどれも想像よりずっと小さかった。もちろんゼロではないし、家全体で足せばそれなりの数字にはなる。ただ、抜き差しの手間と、抜いたあとに時計や設定が飛んでしまう機器の再設定を考えると、自分にとっては割に合わなかった。
とくに面倒だったのが、プラグを抜くたびに時刻設定がリセットされる機器と、電源を入れ直すと起動に時間がかかる機器だ。前者は毎回合わせ直すことになるし、後者は使いたいときにすぐ使えない。節約できた金額より、この待ち時間のほうが自分には重かった。
それでも抜き続けているもの
全部やめたわけではない。今も抜いているのは、長期間使わないと分かっているものだけに絞った。
- 季節家電。しまうタイミングで抜くので、そもそも手間が発生しない
- 数日家を空けるときの、水まわりと熱を持つ機器。これは節電というより安全のため
- 使っていないのに挿しっぱなしの充電器。ケーブルが散らかる原因にもなるので、まとめて外した
逆に、毎日使う家電は挿しっぱなしと決めてしまった。判断する場面を減らしたかったというのが正直なところで、「これは抜くべきか」と毎晩考えること自体が地味な負担になっていた。基準を一本に決めてからは、寝る前の見回り自体がなくなった。
電気の使い方を減らす方向なら、抜き差しより運転する時間帯を動かすほうが効いた。扇風機とサーキュレーターをスマートプラグに任せた話で書いたように、電源の入切を機械側に任せてしまえば、そもそも手を動かさずに済む。配線そのものを整理したときの話はコードリールでまとめた記事のほうに書いた。
誤解のないように書いておくと、待機電力を気にするのが無駄だと言いたいわけではない。家電の構成も台数も家庭によって違うので、自分の家で測ってみないと分からないというだけの話だ。測った結果として、自分の家では見回りをやめたほうが得だった。判断の材料が数字になったので、やめることに罪悪感がなくなったのが一番大きい。
ついでに分かったのは、測ってみないと思い込みは修正されないということだった。自分は待機電力を実際の数倍くらいに見積もっていたし、逆に常時通電している機器のいくつかは想像より食っていた。数字を見ずに全部を一律で扱っていたのが、そもそもの間違いだったのだと思う。
この記事で紹介した商品/サービス
電気の使い方を見直していくと、どこまで自動に寄せるかという話にもなる。あえて手作業で残した工程は自動化のなかで一つだけ残した不便に書いた。
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