布団を干すという家事が、いつのまにか天気予報に振り回される作業になっていた。晴れている日に限って予定があり、時間が空いている日に限って曇っている。干せたら干せたで、夕方までに取り込むことを一日中頭の片隅で覚えておかなければならない。取り込みを忘れて夜露に当ててしまったのが二回続いたところで、干すのをやめて布団乾燥機に任せることにした。
買う前に一通り見比べたのだけれど、機能の差よりも先に決めておくべきことがあった。何を基準に選ぶかを先に決めてしまえば、布団乾燥機の一覧を眺めていても迷いにくい。
マットの有無で使う頻度が決まる
いちばん最初に決めたのがこれだった。布団の中に敷いて使うマット付きのタイプは、全体をむらなく温められる代わりに、毎回マットを広げて片付ける工程が増える。マットなしのタイプはホースを布団に差し込むだけで済むぶん、隅のほうまでは風が回りきらない。
自分の場合、干すのをやめた理由がそもそも「工程が多くて続かないから」だったので、マットなしを選んだ。仕上がりの均一さでは負けているのかもしれないが、毎日使えるかどうかのほうが結果に効いてくる。週に一度きれいに乾く方法より、毎晩三十分だけ回せる方法のほうが、布団の状態は良かった。
置き場所とホースの長さを先に測っておく
意外と後から効いてきたのがこれだ。本体はコンセントの近くに置くことになるので、寝室のコンセントからベッドまでの距離が、そのまま必要なホースの長さになる。うちは思ったより遠くて、本体をベッドの上に乗せて使うか、延長コードを足すかの二択になってしまった。買う前に一度、巻き尺を当てておけば済んだ話だった。
それから運転音も、寝る直前に使うかどうかで見方が変わる。就寝前の三十分に回すつもりなら、隣の部屋まで聞こえる程度の音でも気になる。逆に朝の出かける前に回すなら、多少うるさくても困らない。いつ使うつもりなのかを先に決めておくと、この項目を重く見るべきかどうかが自然に決まる。
実際に使い始めてから良かったのは、天気を気にしなくなったことよりも、布団を持ち上げる回数が減ったことのほうが大きかった。ベランダまで運んで、干して、叩いて、取り込む。あの一連の動作は思っていた以上に腰に来ていたらしく、やめてから朝の身支度が楽になった。梅雨の時期でも同じ手順で済むので、季節によって家事の段取りが変わらないのも助かっている。
ダニ対策のほうは乾燥機だけで完結するわけではなく、温めたあとに吸い取る工程が要る。そこは以前から使っているものをそのまま併用していて、詳しくは布団クリーナーでダニ対策を時短した方法に書いた。乾燥機とクリーナーは役割が違うので、どちらか一方では置き換えられない。
この手の家電は、買ったあとで使う日を決めておかないと結局眠ってしまう。うちでは寝る前のスイッチを一つ増やすという形で定着させた。同じやり方で習慣化した例としては洗濯槽クリーナーを毎月のルーティンにした話があって、決まった日にやると決めてしまうほうが、気が向いたときにやるより長続きする。
乾燥機では追いつかない汚れは、年に一度外に出す
毎晩回すようになって分かったのは、乾燥機でできるのは温めて湿気を飛ばすところまでだということだ。生地の内側まで染み込んだ汗や皮脂は、風を当てても抜けていかない。半年ほど使った時点で、側生地の首元あたりが自分でも分かるくらい黄ばんできて、これは日々の乾燥では戻らない種類の汚れだと諦めがついた。
かといって布団を抱えてコインランドリーまで運ぶのは、干すのをやめた理由とまるごと同じ問題にぶつかる。重いし、乾くまで待つ時間も要る。それで、季節の変わり目に一度だけ宅配で丸洗いに出す形に落ち着いた。集荷も返却も宅配で完結するので、家から布団を持ち出す工程がなくなる。全国どこでも送れるタイプなら、近くに専門店があるかどうかを気にしなくていいのも楽だ。布団クリーニングの全国宅配「ふとんLenet」もそうしたサービスのひとつで、次の衣替えのタイミングで出してみるつもりでいる。まだ実際に仕上がりを受け取ってはいないので、洗い上がりの手触りまでは書けない。
頼むときに気をつけているのは、一枚だけ思い立って出すのではなく、掛け布団と敷き布団をまとめて同じタイミングで出すことだ。布団が戻ってくるまでには日数がかかるので、その間に使う寝具を先に確保しておかないと、洗いに出した日の夜に困る。乾燥機とクリーニングは、毎日の手入れと年単位の手入れという別の役割だと考えておくと、どちらを買うか選ぶ話にならずに済む。
この記事で紹介した商品
本記事にはアフィリエイト広告を含みます。


コメント