高い炊飯器は買い切りかレンタルか|10万円級に手を出す前に立てた5つの見立て

キッチンに置いた炊飯器と炊きあがったごはん

炊飯器が十年目に入って、内釜のコーティングが目に見えて剥げてきた。買い替えるなら次はいいものにしたい、と売り場を見に行って固まった。上位機種は十万円近い。毎日使うものだから元は取れるという理屈は分かるのだが、十万円出した炊飯器がうちの好みに合わなかったときの逃げ道がない。

そこで出てきたのが、買い切りではなく月額で借りるという選び方だった。最上位の炊飯器を新品でレンタルして、期間が終わったら買い取れる【パナソニック公式】最高峰モデル炊飯器と銘柄米の定期購入サービスのような形がある。まだ申し込んではいないのだが、買い切りと比べて何が違うのかを一通り調べたので、そのときに立てた5つの見立てを書いておく。

結論:レンタル向きの人と、買い切りでいい人

レンタルを検討する価値がある人

  • 上位機種が気になっているが、十万円を一度に出す踏ん切りがつかない
  • 今の炊飯器がまだ動いていて、買い替えの締め切りがない
  • 米の銘柄によって好みが変わるか試したことがない
  • 引っ越しや家族構成の変化が一年以内に控えている

素直に買い切ったほうがいい人

  • 炊飯器がすでに壊れていて、今日明日で必要
  • ごはんを炊くのは週に一、二回
  • 総額をきっちり抑えたい
  • 月々の固定費をこれ以上増やしたくない
炊飯器の設置スペースを測っている場面

買う前に立てた5つの見立て

見立て1:総額はレンタルのほうが高くなる前提で考える

最初に整理したのがここだった。月額を払い続けて最後に買い取る形なら、単純な合計額は一括購入より下回らないと考えておくほうが安全だ。レンタルに払っているのは差額ではなく、合わなかったときに途中で降りられるという選択肢のほうだと割り切れるかどうかで判断が変わる。

逆に言えば、機種がもう決まっていて絶対に使い続けると分かっているなら、この選択肢に払う意味は薄い。家電のサブスクやレンタル全般について書いた記事でも同じ結論になっていて、迷いがない買い物ほど買い切りが向く。

見立て2:試したいのは炊飯器なのか、米なのか

調べていて気づいたのだが、このての定期サービスには毎月銘柄米が一定量届くものがある。つまり試すことになるのは炊飯器の性能だけではなく、米の銘柄との組み合わせでもある。

ここは自分にとって意外と大きかった。というのも、今の炊飯器で炊いたごはんに不満があるとき、それが炊飯器のせいなのか米のせいなのか切り分けたことが一度もなかったからだ。仮に米を変えるだけで解決するなら、十万円の話は最初から要らない。順番としては、まず今の炊飯器で銘柄を二、三種類変えてみるのが安上がりだと思っている。

見立て3:置き場所と大きさは先に測る

上位機種は本体が大きく、重さも数キロある。うちのキッチンは炊飯器を置く棚が引き出し式で、手前に引いたときの奥行きと、蓋を開けたときの高さの両方に余裕が要る。

  • 本体の幅・奥行き・高さ
  • 蓋を全開にしたときの高さ(棚の上段に当たらないか)
  • 蒸気の逃げる方向と、その先に何があるか
  • 本体の重さ(棚から下ろして掃除できるか)

レンタルであっても、届いてから置けないと分かったのでは意味がない。ここは買い切りとまったく同じ手順が要る。

見立て4:解約や買い取りの区切りがいつ来るか

月額のサービスで毎回気をつけているのが、やめたいと思ったときにすぐやめられるかどうかだ。最低利用期間があるのか、途中で返すときに費用が要るのか、買い取る場合の金額はいつ確定するのか。この三つは申し込む前に確認しておかないと、結局「解約しそびれて払い続ける」というよくある失敗をやる。

自分の場合、申し込むならカレンダーに区切りの日を先に入れてしまうつもりでいる。食洗機で元が取れるか計算したときもそうだったが、月額のものは「いつ判断するか」を決めておかないと、判断そのものを先送りしてしまう。

見立て5:時短になるのは炊飯そのものではない

期待しすぎないようにしている点でもある。炊飯器を上位機種に替えても、炊く時間そのものが劇的に短くなるわけではない。変わるとすれば、炊き分けの手間や、冷めたあとの状態、保温の持ちといったところだろう。

家事の負担という意味で効くのは、むしろ「まとめて炊いて小分けにする」運用のほうだった。この段取りは自動調理鍋を使い始めたときに覚えたもので、機械の性能より運用のほうが先に効いてくるのは、たいていの家電に共通している気がする。

銘柄の違う米を炊き比べる準備

買い切りでもレンタルでも共通してやること

今の不満を先に言葉にしておく

売り場で高い機種を見ると、それだけで良さそうに見えてしまう。そうならないように、今の炊飯器の何が不満なのかを買いに行く前に書き出した。うちの場合は「保温したごはんが翌朝には固い」「炊き上がりの水加減が毎回ぶれる」の二点で、それ以外は困っていなかった。

書き出してみると、二つ目は炊飯器ではなく自分の計量の問題だった可能性が高い。この時点で、十万円を出す前に試せることがまだ残っていると分かった。

一日にどれだけ炊くか数えておく

容量の選択を間違えると、大は小を兼ねない。少量を大きい釜で炊くと仕上がりが安定しないという話は売り場でも言われたし、実際うちは五合炊きで一合だけ炊くことが多くて、それが不満の一因だったのかもしれない。

洗う部品の数を確認する

上位機種ほど蓋の内側の部品が増える傾向がある。毎日洗うものが一点増えるかどうかは、正直なところ炊き上がりの差より生活に効く。ここは店頭で実物の蓋を開けて、外れる部品を数えておくのが早い。食洗機に入れられない物を減らした話と同じで、洗い物の総数は後からじわじわ効いてくる。

炊飯器の蓋の内側の部品を洗うところ

よくある疑問

レンタルだと中古品が届くのですか

サービスによって違うので、申し込む前に新品かどうかを必ず確認したほうがいい。新品を前提としたものもあれば、整備済みの品を回すものもある。この違いは満足度に直結するので、料金だけで比べないほうがいい部分だ。

今使っている炊飯器はどうすればいいですか

すぐ手放さず、しばらく置いておくのが無難だと考えている。新しいほうが合わなかったときに戻れる先がないと、結局その機種を使い続けるしかなくなる。置き場所が厳しい場合は、判断の区切りまでと期限を決めて残しておく手もある。

結局いちばん安い選び方はどれですか

総額だけで言えば、機種を決めきってから一括で買うのがいちばん安い。レンタルが向くのは、機種を決めきれていない場合と、使い続けるか自信がない場合に限られる。安さを最優先するなら、そもそも上位機種でなくていいという結論もあり得る。

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