ドラム式洗濯乾燥機で誤算だった6つのこと|搬入・音・衣類の傷み

乾燥機能付き洗濯機のイメージ写真

「洗濯物を干さなくていい生活」に憧れて、思い切ってドラム式洗濯乾燥機を入れた。結論から言えば買ってよかったのだが、使い始めてから「聞いていた話と違う」と思った場面が何度もあった。同じ買い物を検討している人が、うちと同じところでつまずかないように、誤算だった側を先に並べておく。

ドラム式で誤算だった6つのこと

1. 全自動でも、フィルター掃除は毎回発生する

「乾燥まで全部やってくれるから何もしなくていい」と思い込んでいたが、乾燥フィルターのホコリ取りは毎回必要だった。怠ると乾燥効率がはっきり落ちて、生乾きのまま終了することもある。干す手間がフィルター掃除の手間に置き換わっただけという言い方もできる。ただ所要時間は10秒ほどなので、トータルでは間違いなく楽になっている。

2. 搬入経路の幅を測っていなかった

本体が縦型より一回り大きく、しかも重い。防水パンのサイズは確認したのに、玄関から洗面所までの廊下の幅と、途中の扉の開き方を見ていなかった。当日、扉を一枚外して運び込むことになり、作業時間が予定より延びた。エレベーターのない集合住宅だと、そもそも搬入を断られる場合もあるらしい。購入前に業者へ写真を送って相談しておくのが確実だと思う。

3. 脱水時の振動と音が想像より大きい

縦型のつもりでいると、脱水に入った瞬間の音に驚く。夜のうちに回して朝に取り出す運用をしたかったのに、最初は22時以降に回すのをためらった。防振マットを敷いてから体感でかなり収まったが、床が木造で洗面所が寝室の隣、といった間取りだと稼働時間帯を考える必要がある。

4. デリケートな服は明らかに傷む

綿のTシャツは問題なかったが、ニットと薄手のシャツは数回で風合いが変わった。今は普段着だけドラム式に任せ、手をかけたい服は洗濯ネットに分けて部屋干しにしている。全部を機械に投げられるわけではない、と割り切ったほうが結局長続きした。

5. 洗剤を変えないとエラーが出る

縦型で使っていた洗剤をそのまま入れたら泡立ちすぎてエラーが出た。ドラム式は少ない水で洗うので、低泡タイプの専用洗剤が前提になっている。最初の数回はこれで無駄に時間を使った。今は自動投入機能のあるモデルなので、洗剤の種類を一度決めてしまえば計量ごと考えなくてよくなった。

6. 乾燥までやると一回が長い

洗濯だけなら40分程度でも、乾燥まで通すと3時間を超える。「帰ってから回して寝る前に畳む」という段取りは成立しなかった。今は寝る前にスタートして朝に取り出す形に落ち着いている。回す時刻を生活に合わせて決め直す必要がある、というのは意外と見落としやすい点だと思う。

それでも干す生活には戻らない

不満を6つ並べたが、干す・取り込む・畳むという一連の作業のうち前半2つが消えた効果は、思っていたより大きい。天気予報を見て洗濯するかを決める、という判断そのものがなくなったのが一番大きい変化だった。導入コストは安くなかったが、日々の時間に換算すれば納得している。部屋干しの生乾き臭に悩んでいたのも、これでほぼ解決した。

向いていない家・向いている家

見送ったほうがいいケース

  • 搬入経路が細く、扉の取り外しや吊り上げが必要になりそうな住まい
  • 洗面所が寝室や子ども部屋と隣接していて、夜に回せない
  • ニットや装飾のある服が洗濯物の大半を占めている
  • 洗濯物の量が少なく、一回に3時間かける必然性がない

効果が出やすいケース

  • 毎日洗濯するが、干す時間が取れない
  • ベランダが狭い、あるいは日当たりが悪くて部屋干し前提になっている
  • 洗濯物の中身が普段着とタオル、下着でほぼ完結している
  • 共働きで、洗濯を回す時刻が夜に固定されている

買う前に決めておきたい4つのこと

うちが後から慌てたのは、どれも事前に紙に書き出しておけば済んだ話だった。

  • 搬入経路の最小幅(玄関・廊下・扉)を実測し、業者に伝えておく
  • 回す時刻を先に決める。夜スタートなら振動対策とセットで考える
  • 機械に入れない服の置き場所を用意する。分けないと結局全部入れてしまう
  • 洗剤の銘柄を低泡タイプに切り替える。自動投入付きなら一度決めれば終わり

逆に言えば、この4つに答えられるなら失敗しにくい買い物だと思う。

いきなり買うのが怖いなら

金額が金額なので、効果だけ先に確かめたい気持ちはよく分かる。うちも一度レンタルで様子を見てから決めた。そのときの感想は洗濯乾燥機の時短効果は本当だった|レンタルで試した感想に書いている。乾燥まで任せたときに自分の生活が実際どう変わるかは、数字で見るより一週間使ったほうが早い。

洗濯まわりでほかにやめたこと・変えたことは洗濯槽クリーナーを毎月ルーティン化したら生乾き臭がほぼ消えた経過にまとめた。乾燥機能を使い倒すなら、槽そのものの手入れとセットで考えたほうがいい。

電気代と水道代は実際どうだったか

数字の話も書いておく。うちは検針票を並べて見比べただけの雑な比較だが、水道代は縦型のころより下がった。ドラム式は使う水が少ないので、これは想定どおり。一方で電気代は上がった。乾燥まで毎回通すのだから当然で、差し引きするとわずかに支出は増えている。

ただ、コインランドリーの乾燥機に持ち込んでいた月のことを思い出すと、往復の時間と料金のほうが明らかに重かった。光熱費だけを見て判断すると損に見えるが、それまで別の形で払っていたコストと並べないと比較にならないというのが、使ってみて分かったことだ。ヒートポンプ式かヒーター式かでも消費電力はかなり違うので、そこは購入前に仕様を見ておくといい。

縦型と最後まで迷った理由

正直、店頭では最後まで縦型と迷っていた。同じ予算なら縦型のほうが洗浄力の高いモデルに手が届くし、本体も小さい。決め手になったのは、自分が面倒に感じていたのが「汚れが落ちないこと」ではなく「干すこと」だったと気づいた点だった。困っているのが洗浄なのか、その後の工程なのか。ここを取り違えると、高いほうを買っても不満が残る。

もし洗濯物の量が少なく、干すのもさほど苦にならないなら、うちの結論は当てはまらないと思う。逆に、天気予報を見て洗濯するかどうかを決めている自覚があるなら、その判断ごと消えるという一点だけで検討する価値はある。

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