窓を開けたときにカーテンの裾がはらっと動いて、そこだけ色が違うのに気づいた。下の三十センチほどが、上のほうより明らかにくすんでいる。引っ越してから一度も洗っていなかった。三年である。
それから二年ほど、間隔を変えながら洗ってみて、いまはレースを年に二回、厚手のほうを年に一回で落ち着いている。多く洗えばいいというものでもなかったので、決めるまでに見たことを書いておく。
洗う前に確かめた三つ
洗濯できるものかどうか
裾の内側に表示のタグが縫いつけられている。うちは一枚だけ家では洗えない表示になっていて、それは今も外に出している。全部同じだと思って回すと、縮んで丈が足りなくなる。最初にここを見ておかないと、やり直しがきかない。
フックを外す手間がどれくらいか
実際にやってみて、面倒の正体は洗濯ではなくこれだった。一枚で二十個近くある。外して数えて、洗って、また同じ位置に戻す。ここで気持ちが折れるので、二回目からはフックを外さずに上端だけ折り返して洗う形に変えた。生地を傷めないよう、洗濯ネットに入れて短いコースで回している。
乾かす場所を先に決める
これが一番大事だった。カーテンは面積が大きいので、物干しに掛けると他の洗濯物が一切干せない。いまはレールに戻して、そのまま窓辺で乾かしている。窓を開けておけば数時間で乾くし、重みで皺が伸びる。
実際の手順
いまやっている形はこれだけ。
- 晴れて風のある日を選ぶ。曇りの日にやると生乾きの匂いが残る
- 外す前に、レールの上とフックの溝を先に拭く。ここのホコリが濡れた生地につく
- フックは外さず、上端を内側に折ってネットへ入れる
- 短いコースで洗い、脱水は一分ほどで止める
- 乾燥機にはかけず、絞ったままレールに戻す
- 戻したあと三十分は窓を開けておく
脱水を長く回した回が一度あって、そのときは皺が最後まで戻らなかった。水を含んだ重さで伸ばすほうが結果が良い。
間隔を変えて試した結果
同じ家の中でも、場所によってずいぶん差が出た。
- レース:外からのホコリを直接受けるので汚れが早い。半年で裾に差が出る
- 厚手のドレープ:レースが前にあるぶん汚れにくい。一年で十分だった
- キッチンに近い窓:油を含むので別枠。ここだけ半年ごとにしている
- 寝室:開け閉めが少ないので汚れは遅いが、こちらは結露の影響が出る
三か月ごとに洗った時期もあるが、見た目の差はほとんどなく、そのぶん生地の端がほつれてきた。頻度を上げれば良くなるわけではないと分かったのは、この回だった。
年二回に落ち着いた理由
暦で決めるとやらないので、別の予定にくっつけた。春と秋、窓を開けておける時期の休みに回す形にしている。乾かす条件がそろっている時期を選べば、干す場所の問題が最初から発生しない。
洗う頻度を曜日で固定するやり方は寝具で試したことがあって、そちらは結局続かなかった。経緯はシーツを洗う頻度を曜日で固定してみたときの顛末に書いた。カーテンのように年に数回しかやらないものは、曜日ではなく季節に紐づけたほうが持った。
洗わないで済ませている部分
全部を洗おうとしないことにした。裾の汚れだけなら、その部分を濡らした布で押さえるだけでかなり戻る。窓のそばにホコリがたまりやすいので、レールの上を拭くほうが効いている場面も多い。
窓辺の湿気そのものを減らすほうが効く、という考え方もある。うちは浴室の換気の習慣を変えてから、隣の部屋の窓まわりまで結露が減った。そのときのことは浴室の換気扇を回しっぱなしにしてからカビ取りが減ったに書いてある。
よくある疑問
他の洗濯物と一緒に回せるか
やめたほうがよかった。カーテンは水を吸うと重くなるので、他のものと混ぜると洗濯機の中で偏る。一度エラーで止まって、入れ直す手間が増えた。一枚で一回にしている。
レールに戻して乾かすと床が濡れないか
脱水を短くしていると少し落ちる。うちは下に古いタオルを二枚敷いている。フローリングに水が残るのが心配なら、脱水を一分ではなく二分にして、そのぶん皺を諦めるという手もある。
丈が変わってしまったことはあるか
一枚だけ、洗ったあとに一センチほど縮んだ。素材の表示を見ないで回した回だった。それ以降は表示を毎回確認している。買うときに、家で洗える素材かどうかを先に見るようになったのも、この一件のせいだ。
いまの結論
レースが年二回、厚手が年一回、キッチンの窓だけ半年ごと。この配分にしてからは、洗う前に迷う時間がなくなった。決め方を持っていなかった三年間より、回数を決めた二年のほうが手間の総量は少ない気がしている。

