ラップの箱が月に一本なくなることに気づいて、減らせないかと考えた。全部やめるつもりは最初から無くて、置き換えられるところだけ替えるという方針で始めた。半年ほど経って、使う量はだいたい半分になった。ただし、どうしても替えられない場面も残っている。
置き換えられた場面
食べきれなかったおかずを冷蔵庫に入れるとき
ここがいちばん量を使っていた。ふた付きの容器に移すだけで済むと分かってからは、ラップを使わなくなった。移し替えるのが面倒だと思っていたが、翌日そのまま温められるので、結果的に手間は減っている。
器にかぶせて冷蔵庫に入れるとき
器の上に載せるだけのふたを何枚か用意した。大きさ違いで三枚あれば、たいていの器に合う。洗い物は増えるが、食洗機に入れられるものを選んだので実質的な負担は小さい。
野菜の切れ端を包むとき
ここは保存袋に替えた。洗って何度か使えるものにしたが、油のついたものには使わないと決めている。洗うのが面倒になった時点で続かなくなるので、線を引いておいたほうがいい。
置き換えられなかった場面
最後まで残ったのはこのあたりだった。
- 電子レンジで温めるとき。容器のふたをずらして載せる形にしたが、汁が跳ねるものは結局ラップを使う
- 生の肉や魚を扱ったあとの、まな板や皿を一時的に覆うとき
- おにぎりを握るとき
- 冷凍するときに一食分ずつ包む場面
二つ目は衛生の面で妥協したくなかった。洗って繰り返し使うものを生ものに使う気にはなれず、ここは使い捨てのままにしている。無理に置き換えないと決めたことで、他の場面での置き換えがかえって続いた。
減らすより先に、置き場所を変えた
意外だったのだが、量が減った理由の半分は置き場所だった。以前はコンロの脇に立てていて、手が届く位置にあるから何となく使っていた。今は引き出しの奥に移した。
一手間かかる位置にあると、本当に必要かどうかを一瞬考える。その一瞬で、容器を出すほうを選ぶことが増えた。使うのをやめようと意識するより、取りにくい場所に移すほうが効いた。道具の置き場所で使う頻度が変わる話は掃除道具を各階に分けた配置でも書いている。
容器を増やしすぎて失敗した
置き換えを進めるうちに、保存容器が増えすぎた。二十個近くになって、今度は棚に入らなくなった。
数を絞るために、次の基準で処分した。
- ふたと本体が一対一で対応していないものは処分する
- 重ねられない形のものは処分する
- 食洗機に入れられないものは処分する
- 同じ大きさが三つ以上あるものは、二つまでに減らす
一つ目が効いた。ふたを探す時間が地味に長かったのだが、対応が分かるものだけにしたらその時間が消えた。食洗機に入るかどうかで道具を選ぶようになった話は食洗機に入れられない物を減らした妥協点に書いた。
よくある疑問
繰り返し使えるラップは試したか
試した。器にかぶせる用途では使えたが、洗って干す場所が要るのと、油汚れが落ちにくいのとで、自分は続かなかった。合う人には良いと思うが、洗う工程が増える置き換えは自分の場合ほぼ定着しない。
費用は下がったか
ラップ代は下がったが、容器を買い足したので初期はむしろ増えた。半年ぐらいで見れば同じくらいだと思う。費用というより、箱を買い足す頻度が減ったことのほうが実感として大きい。
全部やめないのは中途半端ではないか
そう見えるかもしれないが、全部やめようとした時期に一度挫折している。生ものの扱いで無理をして気持ち悪い思いをして、その反動で全部元に戻った。残す場面を先に決めたほうが、結果として減った。
まとめ
ラップを減らせたのは、意識ではなく置き場所と容器のおかげだった。手の届く位置から引き出しの奥へ移すだけで、使う回数が目に見えて減る。生ものと冷凍は置き換えずに残したが、そう決めたことで他の場面が続いた。全部やめようとすると、たいてい全部戻る。

