メラミンスポンジは、水だけで汚れが落ちるので何にでも使っていた。ところがある日、洗面台の蛇口をこすったら、つやが消えて白っぽくなってしまった。汚れを落としたつもりが、表面を削っていた。それから、使う場所と使わない場所をはっきり分けるようにした。
つやを消してしまった場所
- 洗面台の蛇口のめっきの部分
- 浴室の鏡のふち
- 冷蔵庫の扉の光沢のある面
- プラスチックの浴槽のふた
どれも、こすった直後はきれいに見えた。乾いてから見ると、こすった部分だけくもっていた。メラミンスポンジは細かい研磨材のようなもので、汚れと一緒に表面も削ってしまう。
使ってよいと決めた場所
- 洗面器や桶の、つやのない面についた水あか
- 靴の白いゴム底の汚れ
- シンクのステンレスの、ヘアラインのある部分の目立たないところ
- 壁についた鉛筆の跡(ほかの方法で落ちないときだけ)
共通しているのは、もともとつやがない面か、多少削れても目立たない場所だということだ。迷ったら、目立たない端で小さく試してから広げるようにしている。
使わないことにした場所
光沢のある面、めっき、塗装された面、鏡、樹脂のコーティングがかかった家電の表面には使わない。こうした場所は、柔らかい布と中性の洗剤で拭くほうが安全だった。掃除用の洗剤を絞った話は掃除用洗剤の数を絞っていったときの目安に書いている。道具を減らすと、それぞれの使いどころを覚えやすい。
置き場所も変えた
以前は洗面所に大きなかたまりを置いて、気になったところをすぐこすっていた。手の届くところにあると、つい使ってしまう。今は小さく切ったものを数個だけ、掃除道具の箱に入れている。取り出す手間が一つ増えた分、使う前に「ここは大丈夫か」と考えるようになった。
失敗のあとで気づいたこと
落ちにくい汚れほど、強い道具に頼りたくなる。けれど、削って落とした汚れは、表面に細かい傷が残るぶん、次に汚れがつきやすくなる。コンロまわりのように汚れの種類が決まっている場所では、油汚れを落とす順番のように、やわらかい方法から順に試すほうが結果的に早かった。
家族にも伝えたこと
自分だけが気をつけていても、家族がこすってしまえば同じことになる。使ってよい場所を三つだけ書いた紙を、掃除道具の箱のふたの裏に貼った。「ここ以外は布で拭く」と一行添えておくと、迷ったときに手が止まる。
細かい理由まで書くと読まれないので、場所の名前だけにしている。説明は聞かれたときに口で伝えれば足りた。家族が使う道具ほど、判断を道具の側に寄せておくほうがうまくいく。
よくある疑問
つやが消えてしまったら戻せる?
うちの蛇口は戻せなかった。素材によって違うので、気になる場合はメーカーの案内を見たほうがいい。
食器に使ってもいい?
茶しぶのついた湯のみに使う人もいるが、うちでは使っていない。表面の加工がわからない器は避けている。
使い終わったらどうしている?
小さく切って使っているので、すり減ったらそのまま捨てている。

