分別の仕方を何度口で説明しても、結局こちらが分け直していました。覚えていないのではなく、その場で確認する手段がないのが原因だと気づいて、ゴミ箱の上に貼り紙を作りました。
最初に作った貼り紙は失敗した
自治体の案内をそのまま印刷して貼ったのですが、誰も読みませんでした。情報が多すぎて、目の前の一つを捨てるために探す気になれないのだと思います。役所の分類は網羅性が目的なので、家の中で使うには向いていませんでした。
作り直したときに決めたこと
- 自分の家で実際に出るものだけを書く。出ないものは載せない
- 品目名ではなく、家族が使っている呼び方で書く
- 迷いやすいものだけを上に並べ、簡単なものは書かない
- 一枚に収める。裏面や二枚目は作らない
結果として、書いてあるのは十行ほどになりました。少ないほうが読まれます。
それでも迷うものは別扱いにした
判断が割れるものは、分別せずに一時的に入れておく箱を用意しました。あとでまとめて自分が処理します。迷った瞬間に手が止まるのがいちばんの障害だったので、「迷ったらここ」という逃げ道を作ったことで、分別そのものは回るようになりました。
家族に手順を覚えてもらうより、その場で判断せずに済む形を用意するほうが早い、というのが今回の収穫でした。
貼る場所でも結果が変わった
最初は壁の見やすい位置に貼ったのですが、あまり読まれませんでした。捨てる瞬間に視界に入らないと意味がないと気づいて、ゴミ箱の蓋の内側に移したところ、読まれるようになりました。開けた人の目の前に来る場所です。
案内は「見える場所」ではなく「手が止まる場所」に置く、というのはほかの家事にも使えそうだと思っています。洗剤の使い方をボトルの裏ではなく洗濯機の蓋に貼ったときも、同じように効きました。
作り直す前提にしておく
きれいに作り込むと、直すのが億劫になります。うちは手書きのまま、間違いに気づいたらその場で線を引いて書き足す運用にしました。汚くはなりますが、実態と合っているほうが役に立ちます。
半年ほど使って、書いてある行のうち三行は一度も参照されていないことが分かりました。次に作り直すときは、その三行を落とすつもりです。貼り紙も、作って終わりではなく減らしていくものなのだと思います。
口で言うのをやめた
貼り紙を作ってから、分別について口で指摘するのをやめました。間違っていたら黙って直すか、貼り紙の行を増やすかのどちらかにしています。言われると身構えるのは自分も同じなので、家の中の仕組みで解決できる部分は仕組みに寄せたほうが穏やかです。
完全に分別されるようになったわけではありません。それでも、こちらが全部やり直していた頃と比べれば、かかる時間は半分以下になりました。全員が正確にできることを目指すより、間違いが減ればいいと考えるほうが現実的でした。
作り直すときに残す行を選ぶ基準も、だんだん見えてきました。参照されるのは「二つの分類のどちらにも見える品物」だけで、明らかに片方に決まるものは一度も見られていません。迷いが起きる場所にだけ案内を置く、という考え方は、ほかの家事の手順書にも使えそうだと感じています。
分別が決まったあとに残った朝のばたつきは、ゴミ出しの朝に慌てないための前夜の準備で片づけました。


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