郵便物を取って部屋に入り、とりあえず机の端に置く。数日たつと十数通の山になっていて、そこから必要なものを探すはめになる。この繰り返しをやめたくて、持ち帰った時点で分ける形に変えた。仕組みそのものは単純なのだが、置き場所を決めるまでにいくつか失敗した。
山になる原因は「あとで見る」だった
なぜ積むのかを考えると、理由ははっきりしていた。
- 手がふさがっていて、その場で開けられない
- 開けたところで捨てる場所が近くにない
- 重要そうな封筒が一通混ざっていて、判断を保留する
- 捨てるかどうか迷うものを、迷ったまま置く
三つ目と四つ目が厄介だった。判断を保留した一通のせいで、束ごと机に残る。捨てられるものと保留するものが同じ山にあるから、次に触るときも判断が要る。
三つに分けることにした
分類を細かくすると続かないので、三つだけにした。
- すぐ捨てるもの。広告のチラシ、宛名のない投げ込み
- 中身を出してから捨てるもの。窓つきの封筒、名前が書かれた案内
- 残すもの。支払いや契約に関わるもの、期限のあるもの
二番目を独立させたのが効いた。以前は「捨てる」か「残す」かの二択にしていて、名前の載った封筒は捨てにくいから全部「残す」に入っていた。中身だけ出して、紙は処分する、という工程を別に立てたら、残すものが本当に少なくなった。
置いた道具
大げさなものは使っていない。玄関のすぐ内側に次の三つを置いた。
- 紙だけを入れる袋。持ち手を引っ掛けて自立させている
- はさみを一本。封を切るためだけのもの
- 残すものを入れる浅い箱。中で立てずに寝かせる
はさみを置いたのが地味に効果があった。以前は手で破っていて、うまく破れないと「あとで」となっていた。道具がその場にあるだけで、その場で終わる確率が上がる。
うまくいかなかった方法
郵便受けの前で仕分ける
最初はこれを試した。集合住宅の共用部で立ったまま分けようとしたのだが、手がふさがるし、置く台も無い。雨の日は論外だった。三日で諦めた。
週に一度まとめて処理する
これも駄目だった。まとめる前提にすると、その一回が重くなる。三十分かかると分かっていると先送りするので、結局二週分が溜まる。毎回一分で終わる形のほうが続いた。
箱をひとつだけ置いて全部入れる
入れるところまでは続いたが、箱の中でまた山になっただけだった。場所が机から箱に移動しただけで、判断は先送りされたままになる。分けるという工程を省くと意味が無い。
残すものが増えすぎないようにした工夫
浅い箱にしたのは、深いと入るだけ溜まるからだ。浅い箱があふれかけたら中を見直す、という合図にしている。カレンダーに見直す日を書くより、物理的に入らなくなるほうが効いた。
同じ考え方で説明書を減らしたときも、入れ物の大きさを先に決めるところから始めた。そのときの経過は説明書を27冊から5冊に減らす前の心得に書いている。
よくある疑問
個人名の載った紙をそのまま捨てていいのか
自分は名前の部分だけ切り取るか、細かく切ってから捨てている。はさみをその場に置いているのは封を切るためでもあるが、この作業のためでもある。専用の道具を買うほどの量は出ていない。
家族が持ち帰った郵便物はどうするか
同じ場所に置いてもらうよう頼んだが、完全には徹底していない。ただ、袋と箱が玄関にあるおかげで、置き場所としては認識されている。ルールを増やすより、置き場所が見えているほうが伝わりやすかった。
捨てるか迷うものはどこへ入れるか
迷ったら残す箱に入れて、箱があふれたときに判断する。その場で決めようとすると手が止まるので、迷う権利は残しておいて、判断の場所を後ろにずらすようにした。似た考え方は掃除用洗剤の数を絞るときの見極めでも使っている。
まとめ
机に積まれていたのは、判断を保留したものと捨てられるものが混ざっていたからだった。三つに分けて、玄関に袋とはさみと浅い箱を置いただけで、山はほぼ消えた。まとめて処理する形にすると一回が重くなって先送りするので、毎回一分で終わる形にしたほうが結果的に続く。

