冷蔵庫の上は、置き場所に困った物が自然に集まる。気がつくと、買い物袋、使っていない鍋のふた、箱に入ったままの保存容器が積み上がっていた。ある日それを全部下ろしてみたら、思っていた以上に掃除の手間が変わった。
下ろす前に分けたもの
- 週に一度は使うもの
- 月に一度しか使わないもの
- いつから置いてあるか分からないもの
三つ目が一番多かった。使っていないのに残っているものは、そもそも冷蔵庫の上に置く理由がない。ここから処分を決めた。
ホコリの溜まり方が変わった
上に物がなくなると、一度拭けば終わる。物があるときは一つずつどかして拭いていたので、掃除そのものを後回しにしていた。上が空くと、ホコリが溜まるまでの速さにも気づく。
それでも二週間も放っておくと、ホコリは確かに積もる。月に一度、キッチンペーパーで拭くことに決めた。
置き場所を決め直した
残したものは、使う場所の近くに戻した。保存容器はシンク下、鍋のふたはコンロ脇といった具合に、使う動線の上に置く。
冷蔵庫の中身の整理は別の話になるが、冷凍庫の中身を紙に書き出してみた効き目のように、見える化すると管理が楽になる。
やめたあとに気をつけていること
空いた上面に、またちょっとした物を置きたくなる。置いてしまうと、そこが次の置き場所になる。「何も置かない」と決めてしまったほうが楽だった。
地震のときの落下を考えても、上に重いものを置かないほうが安心だと感じた。
置かない場所が一つあると楽になる理由
家の中に「何も置かない面」が一つあると、片付けの基準ができる。置き場所に迷ったときに、冷蔵庫の上は選択肢から外れるので、判断が一つ減る。小さな決めごとだが、毎日の散らかりにくさが違ってきた。
逆に、置かないと決めたことで、別の場所が散らかる心配もあった。そこで、行き場のなかったものには、専用の箱を一つだけ用意した。箱がいっぱいになったら、中を見直す合図にしている。
こうして上面を空けたままにしておくと、掃除のついでに家電の裏側やすき間にも目が向く。ついでに拭ける範囲が広がったのは、予想外の効果だった。
一度に全部やろうとせず、まず上面だけを空ける。次の週に側面のすき間を拭く。そう順番に分けると、負担を感じずに続けられた。
空けたあとの一週間は、うっかり物を置きかけて手が止まることが何度かあった。そのたびに、元の置き場所を思い出して戻す。三週間ほどで手が自然に覚えて、置こうとする癖も消えていった。習慣は、場所を変えるより先に手の動きが変わるのだと実感している。
なお、冷蔵庫の側面や背面は熱を持つので、近くに燃えやすいものを置かない点も、このときあわせて見直した。
よくある疑問
何も置かないと殺風景では?
実用優先で、見た目はあまり気にならなくなった。
どうしても置きたいものは?
軽くて落ちても危なくないものだけ、一つに絞っている。日用品の持ち方は、日用品の買い置きをどこまで持つか決めた量で決めた。
拭くのは何で?
濡らしすぎないよう、固く絞った布かキッチンペーパーで拭いている。

