風呂の椅子と桶を手放してから変わった支度

床に物を置いていない浴室。椅子と桶を手放したあとの様子

風呂の椅子の裏に白いものが付いているのを見つけて、その日のうちに外して洗った。洗いながら、そもそもこれは要るのだろうかと思った。座っているのは体を洗うあいだの数分だけで、その数分のために月に一度は裏を洗っている。

試しに一か月、椅子と桶を浴室から出してみた。結果として、そのまま戻していない。

なくして困らなかったこと

桶のほうは、なくしても本当に困らなかった。使っていたのは湯をすくうときだけで、それはシャワーで代用できる。湯船の湯を体にかける習慣がある人には要ると思うが、うちはシャワーで済ませることが多かった。

椅子は、最初の数日だけ落ち着かなかった。立ったまま体を洗うことに慣れていなかったからだ。一週間で慣れた。いまは立ったままで違和感がない。

掃除の手間がどう変わったか

  • 椅子の裏と脚を洗う作業がなくなった
  • 桶の底の輪じみを落とす作業がなくなった
  • 床に置いてあるものがないので、床をまとめて流せる
  • 物をどかしてから洗う、という動作が消えた

大きかったのは四つ目だ。床を洗うたびに椅子と桶をどかしていたのだが、その動作がなくなっただけで、床掃除に取りかかる気が起きやすくなった。作業そのものより、始める前の動作が減ることのほうが効く。

風呂上がりに壁を水切りする習慣と合わせると、浴室に手をかける時間はかなり短くなった。水切りのほうは風呂上がりに壁を水切りする話に書いている。

困った場面もあった

不便がなかったわけではない。足を洗うときに、片足立ちになるのが不安定だった。壁に手をついて済ませているが、これは人によっては危ないと思う。

それから、来客があったときに困った。泊まりの客に「椅子はありますか」と聞かれて、ないと答えるのが少し気まずかった。折りたたみの小さいものを一つだけ、脱衣所にしまってある。使うのは年に一度か二度だが、浴室の中に置きっぱなしにしなければ掃除の手間には響かない。

向いていない家もある

座らないと体を洗えない人がいる家では、当然この方法は取れない。小さい子どもを洗う家も、椅子があったほうが楽だと思う。

うちは大人だけで、しかも立ったままで困らなかったから続いている。試すなら、捨てる前に一か月だけ外に出して様子を見るのがいいと思う。戻したくなったら戻せばいいし、一か月やって困らなければ、そのときに手放せばいい。乾燥のさせ方まで含めて浴室の環境を見直すなら、換気扇を回しっぱなしにした話も合わせて読んでもらえるとよさそうだ。

代わりに置くことにしたもの

椅子と桶を出したあと、浴室の床には何も置かない形にした。ただし完全に何もないわけではなく、壁に引っかけるものだけ残している。

  • 洗うためのものは、壁に付けた棚にまとめる
  • 床に直接置くものはゼロにする
  • 置くとしても、引っかけて浮かせられるものだけにする

床にものがないというのが、思っていたより大きかった。掃除のたびにどかす動作がないのはもちろん、乾くのも早い。椅子の脚が当たっていた場所に水が残ることもなくなった。

一か月だけ試すやり方が合っていた

いきなり捨てていたら、たぶん途中で後悔していたと思う。脱衣所に置いておいて、戻したくなったら戻せる状態にしてから試したのがよかった。

実際、最初の週は二度ほど「やっぱり座りたい」と思った。そのときに戻せる状態だったから、無理をせずに済んだ。結果として戻さなかったが、戻せると分かっていたことで気楽に続けられた。手放すかどうか迷っているものは、捨てる前にいったん見えない場所へ移すだけでも判断がつく。

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